須海日記

すかいねん・すうみ

こくそう?

 やるべきだろ。

 

 そして、反対意見として考えられるのは①統一教会問題②お金の問題③安倍氏が残したモリカケ問題の主な3つだ。

 まず、今回の死去が国葬を実施しようという運びになったのは、安倍氏が首相として残した功績や歴代最長の在位期間を鑑みてのことであろう。まず、実施すべきだという考えは十分に理解できる。

 次に、反対の根拠となっている3つの問題をひとつずつ考えていこう。

 ひとつめの統一教会問題に関しては、国葬の是非とは全く関係のないことだと私は考える。何故なら統一教会と関連があったことと、安倍氏が世界的な外交の功績を残したこととは結びつかないからである。ただ、統一教会という組織が存在すること自体が大きな問題であることは言うまでもない。しかし国葬の実施と統一教会は全く関係がないのである。(この組織が今回の実施のために裏で手を引いているならば別であるが、そもそも国会や内閣との関係を絶つべきであり、そうすれば問題はなくなる。)

 ふたつめにお金の問題である。これが僕が考える唯一の問題と言って良い。そもそもとして当初提示されていた費用は2.5億円であるが、この額に関しては戦後唯一の吉田茂氏の国葬費が現在の方にして約7000万円、2020年に中曽根氏の合同葬を行った時の総額が約1.9億円であり、この額からしてみれば高いのではないかと思うかもしれないが、僕は妥当だと思う。

 しかしなぜかどんどん額が大きくなっているのだ。現在では18億円とも言われている。これには当然批判もあることだろう。政府が言うには海外の要人の警備や滞在費のようだが、元はといえば相手側が見舞いたいというのをまとめてやることにしたわけでもあるのだから、参列した側が負担するべきではないだろうか。前例では資料が見つからず前回はどこが負担したのかは定かではないが、葬儀に参列する者として香典(仏教ではこう言うけど他の宗教は知らない。が、恐らくこのようなものがあると考えている。)を支払うのは当然であると思うし、日本の警備では信用にならないことがつい先日明らかになってしまったので信用できる警備を連れてくるのは明らかである。だから会場とその周辺の警備を用意するに留め、参列者から申し出があった場合のみそこにつければ良いから、この18億円は実質としてもっと抑えられる(ている?)ものだと思うわけだ。

 ただ、税金の使い道に関してはさまざまな意見が出るのは当然なので、費用を理由にして国葬を批判すること自体を否定することは不可能なのだ。

 みっつめに安倍氏が残した問題に関してだが、日本人は安易すぎる。在任中は散々叩き、やめた瞬間手のひらを返して「良い首相だった」と称えた。それは亡くなった直後も「あんなことはあったけど」と惜しむ声が多かったことでも明らかなのである。それなのに国葬を実施すると言い出した瞬間にその問題を掘り返すのは安易以外の何物でもなく、本当に理解し難い。(ずっと一貫している人の考えならば受け入れられるが。)だから僕としては一度土に埋めた問題を掘り返すこと自体が理解し難い行為なのでこの批判の理由自体が理解できないと言うことだ。当然、問題ではなかったかといえば全くそんなことはないが、全ての首相がマイナス要素がゼロかといえばそうではなく、さらに長い期間在任しているわけだから問題が起こるのも当然と言えるのである。それを実績で補えれば全く問題にしないのではないかと言うわけだ。

 

 さあ、みっつの要素について考えてきた。なぜかどんどん費用が嵩んでいるのは僕としても問題だと思う。しかし参列したいと言う海外の要人がおり、彼の実績を鑑みても実施すべきだと言うのは僕としては言うまでもないのだ。

 しかし疑問はもう一つある。どうして岸田は国民に説明しないのかと言うことだ。何かの記事で見たが、当初岸田は中曽根氏のケースと同様に合同葬の形式をとる考えだったようだが、ある人物の一声で全額国費で賄うように変えたらしい。その人物は麻生太郎

 岸田が説明をしないのか、それとも国民を納得させる理由が見つけられないのかは言うまでもなく後者に違いないが、「聞く力」をスローガンにして総裁選を戦った人間とは思えない行動である。こんな人物に一国のトップを任せてしまっている現状こそが今回の議論を巻き起こした原因であることは間違いない。このまま彼に総理大臣を任せれば、この国に未来はないだろう。

 今回の国葬でも、多数の海外の要人と対話できる外交の機会と捉えることもできるが、彼にチャンスを物にできるとは思えないので、安倍氏に生き返ってもらう他ないのかもしてない。

 何のための国葬になってしまうのだろうか。国葬はすべきだと思うが、する旨味がないみたいなよくわからない話になってきた。

 岸田のせい?そうなのね!

 

おわり